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Next Innovation Consulting

新規事業プロジェクト紹介

新規事業プロジェクト紹介

◆プロジェクトの背景・目的

某大手通信会社がクライアントだったのですが、特定の技術ありきのスタートでした。「Geofencing」という先端技術は、その技術を使ったビジネスプラットフォームを作り出し、新しいサービスをユーザに提供したいという思いが背景で、お声掛け頂きました。「Geofencing」とは、「地図上にバーチャルなフェンスを設置する技術」を意味し、従来は、モバイル端末のGPS機能を利用し、フェンスに出入りすることで、予め決めた処理を自動的に実施する技術です。具体的にはビーコンという端末を用いて、あるエリアに入ると特定の広告を自動的に表示させるサービスが可能です。この技術を活用し、新しいビジネスモデルを作り出し、立ち上げることを目的にプロジェクトが始まりました。

具体的にはどのようなビジネスモデルを作り出されたのですか?

「販促プラットフォーム」という広告主のマーケティングを支援するモデルを作り出しました。広告主であるメーカーが新商品をサンプリングする時のコストを抑えたいというニーズに目を付けました。そこで、街の店舗にサンプル商品を置いて貰い、ユーザが街の各店舗でサンプル商品を受け取る仕組みを構築しました。ユーザは店舗の近くのエリアに入ると、サンプル商品があるという情報が通知され、その店に商品を貰いに行くという仕組みです。そうすることで、広告主であるメーカーには「サンプリング時のコスト減」、街の店舗には「来客数増」、ユーザには「価値ある商品の無料配布」という3つのステークホルダーに嬉しい価値を提供するモデルを作ることが出来ました。

◆松本さんは、本プロジェクトでどのような役割を担当していましたか?

本プロジェクトは大きく技術チームとビジネスチームに分かれていました。私はビジネスチームのリーダーとして、主に以下3つのタスクを推進しました。

・ サービスの企画/ビジネスモデルの企画

・ 協業先の開拓

・ 実証実験の計画/実行

コンサルタントとは、ビジネスモデルを机上で考えて、ロジックを組んで検証をするというイメージを持つかもしれませんが、実際は凄く泥臭い仕事が多いです。作りあげたビジネスモデルにあう協業先をリストアップを行い、アポイントメントを取ったり、プレゼンしたりなど、実証実験の時は店舗に立って、実際にユーザに試供品を提供したりしました。

◆大変だったことは何ですか?

一番は、ビジネスモデルの企画と協業先の開拓が大変でした。このモデルはステークホルダーが大きく3つあります。(「ユーザ」、「サンプル商品を提供する店舗」、「広告主(メーカー)」)この各ステークホルダーに対して、ビジネスに参加したいと思わせる提供価値を用意することに苦戦しました。まずは仮説ベースで検討するわけですが、実際に協業先にプレゼンしに行っても、全く相手にされないような場面も実はありました。ただ、そういった試行錯誤を繰り返すことで、一つのビジネスモデルにたどり着くことができ、また協業先を確保することが出来ました。

◆プロジェクトのやりがいを教えて下さい。

クライアントが某大手通信会社ということもあり、ユーザが非常に多く、世に与える影響力が大きいということで、非常にワクワクした感覚を持ちながら仕事に従事することが出来ました。また新規事業系ですと、ゼロから新しいものを創り出すといったところに遣り甲斐を感じることが出来ます。